会議日:令和2年12月9日【国際文化観光・スポーツ常任委員会】
観光魅力創造協議会検証文科会の結果について
2020年9月28日国文観ス常任委員会で提案した宮ケ瀬湖の湖面利用について、2024年度当初予算において調査の予算化が実現しました
県は、ラグビーワールドカップ2019TM及び東京2020大会を契機に国内外の観光客を県内に誘致するため、平成28年6月に神奈川県観光魅力創造協議会を設置し、観光資源の発掘・ 磨き上げや周遊ツアーの企画・商品化に取り組んできました。
令和元年7月に目標である1,000通りのツアーを達成し、観光コンテ ンツと併せて外国語観光情報ウェブサイト「Tokyo Day Trip」等を通 じてプロモーションに取り組むとともに、ラグビーワールドカップ開催期間中の県内観光客の状況について、観光庁の統計調査や県内の観光コンテンツへのヒアリング等による調査・分析を行いました。
1,000通りのツアーとされているが、今後どうなっていくのか
9月現在累計1,124コースとなった。今後も随時見直しを図っていく
昨今、個人旅行の増加やリピーターの増加に伴い、国内外からの観光客の多様なニーズに対応できるよう、周遊ルートの目標を1,000と定めました。
モデルコースについては、県及び市町村観光協会、観光事業者などから情報をいただくことで観光資源を発掘し、それらを外国人有識者などが参加して評価いただく「インバウンド出前セミナー」などで磨き上げを行い、この支援を活用して作成するほか、それ以外にも鉄道事業者やボランティア団体などが作成したものや旅行会社が既に商品化したものも募っています。
1,000通りのツアーについては、昨年7月に目標の1,000本を達成することができました。
その後も県内では、例えば横浜のハンマーヘッドの開業など、新しい観光施設ができており、それらを活用したモデルルートを新たに作成することも必要であると考え事業を継続し、9月現在累計で1,124コースとなっているとのことです。
また、過去に新たに作成したコースのうち265コースを新たに修正しました。
今後もこれらのツアーについて旅行会社による商品化の促進を図り、観光客にも一層利用いただけるように随時見直しを図ることで、ツアーの鮮度、最新の情報を発信していくとのことです。
TokyoDayTripに掲載されているが、観光かながわNOWと連携する考えは
観光かながわNOWに転用したものもあるが不十分。充実を図っていく
この事業の主なツアーは「TokyoDayTrip」に掲載されています。
先に触れた再発見事業と絡め、「観光かながわNOW」お勧め周遊コースなどで、モデルルートの紹介を兼ねるといいと思い考えを伺いました。
観光かながわNOWに掲載している周遊コースは、数が限られており観光PRとしては不十分であるため、今後1,000通りのツアーの活用なども検討しながら、記載内容を充実させていくとのことでした。
観光客の消費動向等調査について、地元団体と課題をどう共有し対策しているのか
担当者会議で市町村に説明。報告書を送付し観光協会等にも情報提供を依頼
消費動向等調査については、昨年度から地域別の分析報告書を作成することとし、令和2年2月に神奈川県観光振興対策協議会の担当者会議で各市町村にその案について説明しています。その後、3月には各市町村へ地域別分析報告書の確定版を送付し、市町の観光協会等にも情報提供するように依頼したとのことです。
宮ケ瀬の周辺では、宮ケ瀬湖の周辺地域観光客消費動向等調査を行っており、この調査の担当課と観光企画課で連携は取れているのか確認したところ、宮ケ瀬湖周辺地域に限定した観光客消費動向等調査については、宮ケ瀬周辺地域の活性化事業の参考とするために、観光企画課で行っている調査を参考として別途調査を行ったとのことです。
観光企画課の調査は、県全域で20地点程度の調査を行うもので、そのうち宮ケ瀬湖地域は1地点のみの調査となっていますが、より詳細な状況を把握するために別途5地点で調査を行ったそうです。
調査内容は県ホームページで公開するとともに各地域県政総合センターに個別に送付して共有を図っています。
新型コロナの影響もあり、観光の流れやトレンドが変わってきており、調査にも影響が出てくると考えられます。
今、地元でもかなり車での来訪が非常に多くなってきていると感じており、それは新東名の開通や地元での新たなニーズによるものであることから、情報共有を求めました。
また、新しい需要の喚起については、地元で話を伺うと使える資源の見直しや湖面の利用における規制の緩和なども必要であると感じます。
事業者の方が需要をつかみたいと思っても、情報網を持っていなかったり、規制があるためにチャレンジできないということも聞いています。
やはり消費の動向調査などの情報共有は、是非していただきたいと述べました。
宮ケ瀬地域の活性化において、連携の状況は
観光企画課・政策局・財団と連携し今後も取り組んでいく
宮ケ瀬地域では、やまなみルートの活用や宮ケ瀬地域の3拠点の周遊性を高めることなどの課題があります。
本事業のモデルルートの活用や、観光課で把握しているシェアサイクルなどの知見など、各セクションが連携するべきだと考えており、今と今後の状況を確認しました。
宮ケ瀬地域については、政策局が宮ケ瀬ダム周辺振興財団などと連携して地域活性化の取組を行っていますが、そこで発掘、磨き上げをした観光資源については、観光企画課において1,000通りのツアーに組み込むとともに、観光客向けウェブサイトの観光かながわNOWやTokyoDayTrip等で情報を発信しています。
まだ、政策局では令和2年度中に次期水源地域交流の里づくり計画の策定を予定していますが、その検討委員会に観光企画課長も事務局として参加するなど、さまざまな分野で今後も連携して取り組んでいくとのことです。
「新しい需要の喚起」の観点を県としてつかみ、今後の観光施策につなげていただくことを求めました。
神奈川県議会議員:佐藤 けいすけ