令和2年

⑦ 天然記念物の保護の取組について【令和2年第3回定例会 決算特別委員会】

会議日:令和2年10月14日(水)から11月2日(月)

7 天然記念物の保護の取組について

※県の指定文化財である煤ケ谷八幡神社の社叢林

近年、台風などの自然災害により、文化財指定されている樹木の被害が多発しています。

県の指定記念物は61件あり、そのうち樹林関係は30件ですが、令和元年度はその中の4件について枯れ枝の伐採や台風による倒木等のため126万4,000円の補助を行っています。

昨年の台風による県指定文化財の被害は、15号の襲来では7件、19号では3件報告されており、そのうち天然記念物の樹林関係の被害は2件、補助額96万8,000円となっています。

県としては、これまでも天然記念物の樹木や樹林の保存管理について、専門家からの指導助言を行うなど保護対策に取り組んでいますが、現在はさらに管理者に対して日常的な点検管理のポイントや緊急時の対応等をまとめた管理マニュアルを市町村と協議しながら作成しており、完成した段階で所有者・管理者に配布していくとのことです。

県に対しては、自然災害が頻発する中、まずは指定文化財の保存修理に係る予算の確保を求めました。

もう1点として、昨年県では「文化財保存活用大綱」を策定しましたが、県の文化財として指定されることで、様々な制約が生じると受け取られる所有者の方もいるように見受けられます。

地元では、文化財を今後残していくために、所有者の方が大変苦慮されている声も伺っています。

県としてはそのような所有者、管理者に寄り添い、特に資金調達や保存方法の情報共有などを行うことで、文化財の魅力発信、保存を最大限行う方法を模索するよう強く求めました。

神奈川県議会議員:佐藤けいすけ

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