会議日:令和2年12月4日
1 県民の安全・安心を守る取組について
(3)県道70号の災害復旧について
昨年10月に本県に甚大な被害をもたらした台風19号から1年余りが経過しました。
清川村札掛地区では、総雨量800mmを超える記録的な大雨に見舞われるなど、河川や道路など多くの施設が被害を受けました。
復旧作業が鋭意行われていることは承知していますが、県道70号の一部区間では未だ通行止めが続いています。

※当時の状況
この県道70号では、被災直後には、道路に埋設されている清川村の導水管が破損し、数日の間、村内の多くの世帯で断水が生じました。
また、道路沿いに建てられている電柱が倒れ、電線が寸断し、札掛地区の宿泊施設では長期間の停電が続くなど、地域の生活に大きな影響を与えることとなりました。

※清川村提供
この道路は、地域の生活を支えるだけでなく、丹沢山系登山のアクセスルートにもなり、また、観光資源となる宮ケ瀬ダムへのサイクリングルートや、シーズン中に賑わうキャンプ場が沿道に位置するなど、重要な道路です。
私も数度現地を訪れ、災害発生直後から、復旧のため日夜懸命に取り組んでいることは承知していますが、未だに開通しておらず、地域経済や防災にも大きな影響を与えており、地元のみなさんから、早期の復旧を望む声を頂いています。

そこで清川村内の県道70号の災害復旧について、今後どのように取り組んでいくのか、県土整備局長に見解を伺いました。
県土整備局長答弁
県道70号は、清川村内の約12kmの区間において、土砂崩落や道路陥没が17箇所で発生するなど、甚大な被害を受けました。
こうした中、今年5月、宮ケ瀬側の約5kmの区間において、応急的な復旧工事が完了し、沿線にあるキャンプ場などへの通行が可能となりましたが、残りの区間は、今も、南北方向に通り抜けができない状況です。
県では、再度の災害を防ぐため、応急的な復旧が完了した区間を含め、被災を受けた全ての区間で本格的な復旧工事を精力的に進めており、既に13箇所で、工事に着手しています。
残る4箇所には、道路が流出した箇所に新たに橋梁を架ける工事や、斜面が大きく崩落した箇所の法面工事が含まれており、調査や設計に時間を要しましたが、現在、工事の発注に向けた準備を進めています。

復旧工事にあたっては、この路線が、山あいの一本道で、途中からのアクセスができないことや、これから冬を迎え、積雪等の悪条件が重なることなど、様々な制約がある中、工事を進めていく必要があります。
県では、少しでも工程が短縮できるよう、全ての施工業者が参加する工程調整会議を定期的に開催し、より一層連携を図るとのことです。
清川村で話を伺うと、清川村・秦野市で相当大きな影響があるとお聞きします。
引続き安全で、早期の開通に向け取り組むことを求めました。