令和3年

2021年6月4日 厚生常任委員会

6月4日(金)に厚生常任委員会が開催され、新型コロナウイルス感染症について、感染者の発生状況や医療提供体制のほか、宿泊療養施設におけるクラスターでのインド株の疑いやオリパラへの対応、ワクチンキャンセル枠有効活用システムの導入に関する報告が当局からありました。

宿泊療養施設(パークインホテル厚木)でインド株疑い

■宿泊療養施設の一覧(県HPより)

宿泊療養施設のパークインホテル厚木でクラスターが発生した事案で、検査の結果、このうち1名がインド株疑いであることが判明しました。

■感染拡大防止に向けた対応

・執務室等の消毒を実施
・勤務する職員計62名を対象にPCR検査を実施したほか、集中検査後に勤務したスタッフ、納品等のため立ち入った    業者約40名を対象にPCR検査と実施
・C-CAT(神奈川コロナクラスター対策チーム)が調査開始
・同施設での療養者新規受け入れを停止、5月29日に入所者8人全員をレンブラントスタイル本厚木に移送し、当面の間施設運営を休止

■今後の対応

・C-CATの調査結果に応じ、大型の空気清浄機を導入するなど感染防止対策を追加実施
・スタッフに有症状者が発生した場合は速やかに集中検査を実施する体制の構築
・スタッフへのワクチン優先接種実施に向け調整中
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東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症への対応

■組織委員会の橋本会長へ提言書を提出

■神奈川県感染症対策協議会におかる議論

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会における新型コロナウイルス感染症対策について議論が行われました。
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LINEによる「新型コロナウイルスキャンセル枠有効活用システム」の導入

■利用対象者
(1)当システムを導入した市町村における集団接種会場(順次医療機関に導入予定)
(2)ワクチン未接種で、キャンセル待ちを希望する県民

■利用方法等

・県のLINE公式アカウント「新型コロナ対策パーソナルサポート(行政)」等を通じて、事前登録を行う。
・余剰ワクチンが生じた場合に接種機関が登録すると、キャンセル待ち希望者に通知が届き、先着順で予約を受け付ける。
・予約登録された方は、予約確定通知を受信した後、接種機関で接種を受ける。

■その他

導入当初は地域を限定して集団接種会場を対象に試行的に実施し、順次、対象となる地域や機関を拡大予定

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質疑

宿泊療養施設におけるクラスターについては、当初、感染者の人数がここまで拡大することは想定しておらず、陽性者や自宅待機者を除いた形でシフトが組めると考えていたそうです。

しかし、C-CATから最終感染者が発症してから2週間は施設をあけるよう助言があったことから、5月29日以降2週間程度施設運営を休止するとととしました。

C-CATは感染症専門の医師と看護師を中心に編成し、クラスターの発生規模により人数を調整して、ゾーニング指導などに取り組んでいます。

※県HPより

先日、半導体を扱うお仕事をされている方から、換気に対して、医療的な視点だけではなく、もっと強力に進めていく必要があるとご指摘をいただきました。

現在C-CATの構成員について、職種の決まりはありませんが、換気については基準の設定が難しいことから、現場での監視を強化するため、換気に関する専門的な知識を有する方をメンバーの対象に追加することも検討することを求めました。

※県が飲食店に貸出しをしているCO2濃度測定器

また、別の方から、「CO2濃度測定器」の設置に力を入れたらいいのではないかとのご指摘もいただきました。

CO2濃度測定器については、昨年12月から貸し出しが開始されていますが、半年たっても受け取りが横浜のみとなっていることから、全県に広げたらどうかというご提案でした。

現在猛威をふるっている変異株については、飛沫だけでは説明がつかず、マイクロ飛沫(エアロゾル)による感染対策を行う必要があります。

宮城県で起きたクラスターでは、原因を特定するために、電通大が調査を行ったところ、CO2濃度測定器が有効であったという調査もあります。

今後は宿泊療養施設の事務室全部屋に測定器を設置するとのことです。

(記者発表資料)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/z7a/prs/r9329581.html

佐藤
けいすけ

東京オリパラの感染対策について費用負担の整理は

室長

外国の選手に係る医療機関の利用は全額本人負担、宿泊療養施設は無料

負担の在り方について、細部は組織委員会に確認していく必要がありますが、外国の選手については保険の適用がないことから、医療機関の利用は全額負担となる一方で、宿泊療養施設は、県民の方も無償で利用いただいているため、オリパラ選手や関係者が利用する場合も無料であると考えているとのことです。

現段階で未だ組織委員会とのやり取りができていなかっとことに対して驚きました。

先んじて提案していくことを求めました。

佐藤
けいすけ

ワクチンキャンセル枠有効活用システムについて、市町村におけるキャンセル待ちの数およびワクチンの廃棄料はつかめているのか

室長

システム登録されていないため把握していません

現在ワクチンを管理しているシステムでは、キャンセル待ちの数や廃棄量等は登録されていないため、県では把握できない状況です。

今後キャンセル枠有効活用システムを運用していく中で、把握していくとのことです。
貴重なワクチンであるため、無駄にすることがないよう取組みを求めました。

6月17日に、特措法に基づくまん延防止等重点措置が7月11日まで延長されました。
今後の対応については、改めてお知らせします。

また、佐藤は6月24日(木)に一般質問に登壇予定です
現在質問事項について調査を行っています。
当日の様子はインターネット中継もしておりますので、ぜひご覧ください。

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