令和4年

① 周遊性の向上による宮ケ瀬湖周辺地域の活性化【令和4年第1回定例会】

会議日:令和4年2月24日

(1)周遊性の向上による宮ケ瀬湖周辺地域の活性化

宮ヶ瀬地域は丹沢からの流れる水が川に注がれるダム湖を中心に3拠点あります。

宮ヶ瀬地域の3拠点

・クリスマスツリーで有名なもみの木や商店街がある「湖畔エリア」
・地元の農産物の直売所や展望台のある「鳥居原エリア」
・宮ヶ瀬ダム本体や、そこに隣接する県立あいかわ公園がある「ダムサイトエリア」

それぞれに魅力的な観光スポットが点在しています。

※政策局提供

近年宮ヶ瀬湖を訪れる観光客は数年前に比べて目に見えて減っており、加えてコロナ禍の影響を受け、大変心配しています。

またこれらの観光拠点をつなぐ、バス路線などの「あし」がないため、せっかく遠くから来ていただいても、複数の場所を回ることは難しいという問題があると以前から感じており、シュアサイクルの活用を始め、3拠点の周遊性に向上に向けて地元の方とも意見を交わしています

令和4年度当初予算案の概要

こうした中、県の令和4年度当初予算案では、宮ヶ瀬湖周辺地域の観光拠点間の往来を促進し地域活性化を推進するため、AIオンデマンドバスによる実証実験を行うという事業があり、この周遊性という点に着目した県の試みに、強い期待を寄せています。

そこで、宮ヶ瀬湖周辺地域の周遊性の向上に向け、来年度、どのような実証実験を行い、そこで得られた成果を、どのように地域の活性化につなげていこうと考えているのか知事の見解を伺いました。

知事答弁

県は、これまで、良質な水資源を確保するとともに、水源地域を取り巻く良好な環境を次世代に引き継ぐため、水源地域の活性化に取り組んできました。

その結果、宮ヶ瀬湖にも多くの観光客が訪れるようになりましたが、この地域は鉄道駅から遠く、周辺の観光スポットを周遊する手段も限られていることから、魅力的な観光資源を十分に活かしきれないことが1つの課題となっています。

そこで、来年度、宮ヶ瀬湖周辺地域の周遊性を高めるため、宮ヶ瀬ダム周辺振興財団や地元市町村と連携し、「AIオンデマンドバス」による実証実験を行いたいと考えています。

※政策局提供

具体的には、周辺の主な観光拠点を結ぶルートを設定し、利用者からのスマートフォン等による「ここからここまで乗りたい」という「デマンド」要求に対し、「AI」人工知能が、即時に最適な乗り合わせや運行ルートを決定し、配車を指示します。

その際、同時に多数の乗車要求があるケースでは、よりバスの近くにいる方の乗車を優先させるなど、限られたバスの台数の中で、最も効率的な運行を確保していきます。

この実証実験を通じて、実際に要求に応え得るかなどを確認し、料金設定や採算可能性、サービスのあり方などを検討していきます。

そのうえで、地域の周遊性を高める交通システムの導入を交通事業者に促し、宮ヶ瀬湖周辺地域の活性化を図っていくとの答弁を得ました。

再質問

佐藤 地元としては宮ヶ瀬湖周辺のルートの検証は非常に関心が高い。ルート設定にあたっては地元の状況を熟知している市町村の意見が非常に大事だと思うが、知事の所見を伺う

知事 最も適切なルートや乗降ポイントを設定できるよう、ご指摘のとおり地元市町村の意見をしっかりと伺ってまいりますこの宮ヶ瀬周辺では、愛川ソーラーパークや町が今現在検討している半原水源池の跡地活用などもあります。

実証実験ということで様々なルートが検証可能なのではないかと考えます。
地元市町村と連携協力し宮ヶ瀬地域の周遊性の向上につなげていっていただくことを求めました。

※その後、3月16日の予算委員会でもルートについて言及しました。
録画映像はこちら

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