会議日:令和4年2月24日
1 地域活性化に向けた取組み
(4)アスリートの活動を通じた地域スポーツの活性化
一昨年から続く新型コロナウイルス感染症のまん延により、多くのスポーツイベントが中止を余儀なくされましたが、昨年から、感染防止対策に万全を図りながら、スポーツイベントが再開されています。
昨年の夏には東京2020大会が開催され、直近でも北京で冬季オリンピックが開催されました。私も夢中になって応援し、選手たちの活躍に感動をもらい、本県ゆかりの選手も含め、日本代表選手が大いに活躍し、日本中がメダルラッシュに沸きました。
スポーツの素晴らしさを再認識したところです。


一方で、地域におけるスポーツ活動は、まだまだ様々な制限を受けており、地域や種目によっては2年以上もコロナ以前のような活動ができていない状況もあり、今後はこうした状況から一歩でも前進し、日常にスポーツを取り戻していくことが必要です。
そうした中、例えばオリンピックなどで活躍したアスリート達が自身の体験を伝えたり、直接指導できるような機会を設けることができれば、スポーツを身近に感じ、関心を一層高めていくうえでも非常に有効と考えます。

本県には、トップアスリートとして活躍した方々が結集して社会貢献を目指す「かながわアスリートネットワーク」という団体があります。
そうした方々の協力もいただきながら、地域でのスポーツが活発になっていけば、県のスポーツ推進にも大きな力となると考えます。
そこで、オリンピックやパラリンピックなどで活躍したようなトップアスリートたちの経験を地域スポーツの活性化につなげていくために、県としてどのように取り組んでいくのか、スポーツ局長に見解を伺いました。
スポーツ局長答弁

東京2020大会で大いに盛り上がった機運を継承していくため、オリンピックやパラリンピックをはじめ、様々なスポーツ大会で活躍されたアスリートの方々と一緒に取組を進める事は大きな意義があると思っています。
県では、これまでも、JOCと連携して、オリンピックで活躍したアスリートを中学校に派遣するオリンピック教室を実施してきました。
このオリンピック教室については、アスリートの貴重な経験に触れながらオリンピック精神を学ぶ機会として好評であることから、来年度以降も継続していきたいと考えています。

※愛川町立中原中学校で開催されたオリンピック教室の様子
また県では、平成20年に創設された「かながわアスリートネットワーク」の皆さんの協力をいただきながら、各種イベント等へのアスリート派遣を行ってきましたが、コロナ禍によりイベント開催が制限され、アスリートの皆さんと直接触れ合う場や、PRの機会を設けられない状況が続いてきました。
来年度は、これまでの取組に加え、東京2020大会のレガシーとして、アスリートネットワークの方々にも御協力いただき、子どもたちをはじめとした多くの方々に競技の魅力やスポーツの価値を伝えるイベントの実施を検討しており、スポーツのある日常を取り戻すきっかけにしたいと考えています。
オリンピアン・パラリンピアンをはじめとするアスリートの皆さんの存在は県民にとって大きな価値であり、その貴重な経験を県民の皆様と共有できるよう、アスリートの皆さんとの連携のもと、地域におけるスポーツの活性化に繋げていくとの答弁でした。

地域でのスポーツ環境は非常に厳しいものがあると感じています。
地域スポーツの指導者が不足することや部活の地域移行の受け皿の課題など、スポーツのあり方の変化が求められる中、今ある仕組みとして、「かながわアスリートネットワーク」の取組みは非常に重要です。
また、新たにオリンピック・パラリンピックの種目となった、もしくはこれからなるような競技のアスリートにも加入していただくなど、他にも一般的になかなか知る機会が少ない競技のプロフェッショナルに入っていただくなどもできると考えます。
アプローチの面では学校だけではなく、自治会の活動にも広報を行っていただく事も可能です。
さまざまな競技が出てくる中で、このようなところから地域固有のスポーツとして育つ可能性があると考えます。取組みを求めました。