令和4年

⑥ 県道伊勢原津久井・古在家バイパスⅠ期区間【令和4年第3回定例会】

会議日:令和4年9月19日

清川村は、村全域が「丹沢大山国定公園」及び「神奈川県立自然公園」に指定されており、緑豊かな自然、清らかな渓流、四季折々の美しい景観を楽しむことができる、首都圏の身近なレジャースポットとなっています。

平成12年に宮ヶ瀬ダムが完成してからは、ダムの「観光放流」や「ナイト放流」、「日本最大級のジャンボクリスマスツリー」など、魅力あふれるイベントが数多く開催されており、テレビや雑誌などで紹介されていることもあって、宮ヶ瀬湖周辺には、コロナ禍でも昨年、約240万人もの観光客が訪れています。

また、平成27年に誕生した「道の駅/清川」は、村の特産物や地場の野菜に人気があり、その訪問客数は年々増加を続け、今では村の主要な観光地になるまで成長しました。

一方、これら清川村の主要な観光地を繋いでいる県道/伊勢原津久井は、道路の幅員が狭い上に、カーブが急で見通しも悪いため、観光バス等の大型車両のすれ違いが難しい箇所があります。
また、歩道が未整備な区間もあり、歩行者が安心して通行できるよう道路を整備することが求められています。

県は、こうした課題に対応するため、清川村煤ケ谷の古在家地区において新たなバイパスとして「古在家バイパスⅠ期区間」の整備を進めており、この道路の整備を常々現地を見ている中で、工事が日々進捗していることを確認しています。

その際、地域の方々から伺ったお話では、バイパス整備により生活道路となっている現道の交通量が減少することで、安心して歩けるようになるなど、静かな生活環境が確保されるといった沿道住民の期待もあります。これまでも長らく工事が行われてきましたが、県は早期開通に向け、しっかりと工事を進めていく必要があります。

そこで、県道伊勢原津久井・古在家バイパスⅠ期区間のこれまでの取組状況と、今後の見通しについて県土整備局長に伺いました。

県土整備局長答弁

県道伊勢原津久井は、伊勢原市を起点とし、清川村の中心部を通って、相模原市緑区へ至る路線で、地域の生活や宮ヶ瀬湖の周辺観光などに、重要な役割を担っています。

このうち、清川村中心部の村役場北側に位置する古在家地区では、住宅が建ち並んでおり、道路幅員が狭く歩道もないことから、車両や歩行者の安全な通行の確保が課題となっていました。

そこで、県は、古在家地区の通行の円滑化や安全性の向上を図り、災害時の代替路を確保するため、新たなバイパス道路を計画し、このうち、平成17年度に第Ⅰ期区間、延長約0.8キロメートルの事業に着手しました。

地元への事業説明や、地権者から貴重な土地をお譲りいただくにあたっては、村の積極的なご協力を得ながら、精力的に事業を進め、これまでに沢を跨ぐ3つの橋梁なども完成し、あとわずかな工事を残すのみとなりました。

第Ⅰ期区間が完成すれば、観光を目的とする車両の多くはバイパスを通行することになりますので、現在の道路は、生活に密着した車の利用が中心となり、この地域の交通の安全性は格段に向上します。

今後、第Ⅰ期区間が現道に接続する交差点の改良工事や、照明灯の設置、舗装などの工事を同時並行で進めていくことになりますが、綿密な調整を図りながら、円滑に工事を進め、令和4年度内の第Ⅰ期区間の供用を目指します。

要望

この質問を調べている最中、県のホームページで今後3年以内に供用が見込まれる主な路線というページがありましたが、ここに古在家バイパスのⅠ期区間というのが入っていませんでした。何か事情あるのかもしれませんが、載せていただくことを求めました。

また、周辺の道路状況を見ていきますと、今後も厚木秦野道路の開通など、道路需要の変化があると思います。
開通した際、この道路の整備効果等を把握できるようになれば、公開をしていただくことを求めました。

また、古在家バイパスの完成によってさまざまな変化が起きてくると思いますが、交通事情が変わってくれば、前後の沿道でも事故、交通安全の対策など新たな課題が出てくると思います。今後も、沿道や村とも協議をしながら、取り組むことを求めました。

※2023.3.31Ⅰ期区間が開通!
古在家地区の安全性向上や災害時における代替路確保が期待されます!

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