会議日:令和6年3月5日【建設・企業常任委員会】
緊急輸送道路沿いの斜面の防災対策工事
今定例会の代表質問で、会派の近藤議員が緊急輸送道路の災害対策力の強化について質問し、知事からも、いつ起きてもおかしくない大規模災害に備えていくという前向きな答弁がありました。
緊急輸送道路上の災害対策は能登半島地震では大きな課題となったことから、佐藤けいすけはいつ起こるかわからない災害に備え、緊急輸送道路の安全性の確保を求めました。
緊急輸送道路についての防災対策が必要とされた斜面はどのくらいあるのか伺います。
県では、おおむね10年ごとに管理する全ての道路の点検を実施し、崩落等のおそれのある危険な斜面を把握しており、直近では令和2年度に実施しています。この点検で緊急輸送道路上の対策が必要とされた斜面は283か所となっています。
これまでに対策を完了した箇所はどのくらいあるんでしょうか。
対策が必要な283か所のうち対策が完了した箇所は、令和5年度末時点で187か所となる見込みで、進捗率は約7割となります。
187か所で約7割というと、まだ100か所弱程度あると思います。
常任委員会の資料によると、地元の国道412号で対策を行うということですが、具体的にはどのような対策を行うのか伺います。
令和6年度の国道412号における対策ですが、愛川町の田代地内において、道路斜面の崩落を防ぐ工事を予定しています。
具体には、斜面に鉄筋を差して斜面を補強するロックボルト工という工法で斜面を安定させ、道路を支えるコンクリート擁壁を造り直す工事というものを、延長約50メートルにわたって実施する予定です。
愛川町田代地内の道路斜面の崩落を防ぐ工事予定箇所
時間雨量や連続雨量が上がっていきますと通行止めになりますけれども、やはり解除されるまで下の県道を大型車両が迂回するということがあり、時折地元でも声が聞かれるところです。ぜひそういった点で、この道路斜面の対策を進めていただきたいと思います。
続いて、対策が必要な箇所が100か所あるという中で、今回、アクセスルートが少ない地域の道路や高速道路につながる道路など、洗い出して優先的に実施すると答弁がありました。最後に、県は今後どのように取り組んでいくのか伺います。
まず、アクセスルートが少ない地域の道路は、県が管理する緊急輸送道路が通行不能となった場合に、代替ルートとなる道路の数が少ないものの洗い出しを現在行っています。また、今後高速道路につながる緊急輸送道路の区間も、洗い出し作業に着手していきます。これらの洗い出し作業を早期に完了させ、令和7年度からの工事に反映できるよう取り組んでいきたいと考えています。
能登半島地震を見ても、緊急輸送道路の必要性というのは非常に高いと思います。今回、令和6年度ということで、令和7年度からそのあたりを反映させていただくということだと思いますが、やはり災害はいつ起こるか分からないということですので、早期に防災対策を完了させるという意味でも、この緊
急輸送道路の安全性の確保について取組みをお願いしたいと思います。