令和6年

② 県有施設の照明のLED化【令和6年第1回定例会】

会議日:令和6年3月5日【建設・企業常任委員会】

県有施設の照明のLED化

令和6年度当初予算では脱炭素社会の実現に向けた取組みが重点事業の1つとして掲げられています。佐藤けいすけは地元でも電球が切れている、暗いといった声をいただいており、質疑をとおしてLED化の進捗と見通し、そのメリットについて確認しました。

佐藤
けいすけ

まず、道路における照明のLED化について、県はどのような経緯で取り組んでいるのか確認します。

道路管理
課長

道路における照明のLED化は、平成22年3月に策定された「神奈川県事務事業温室効果ガス排出抑制計画」でLED灯の導入を検討すると明記され、その後、道路照明におけるLED灯の普及が進んだことを踏まえ、平成25年度から道路照明のLED化に着手しています。

また、平成29年3月には、これまでの計画が「神奈川県庁温室効果ガス抑制実行計画」に改定され、この計画において道路照明は、2030年度(令和12年度)を目標に消費電力の少ないLED灯などに順次切り替えることとしています。

そして、令和6年度からは、この実行計画の取組みをさらに推進し、目標を2027年度令和9年度と3年前倒しして、LED化に取り組んでいく予定です。

※「神奈川県庁温室効果ガス抑制実行計画」(旧計画)は「神奈川県地球温暖化対策計画」に統合されましたhttps://www.pref.kanagawa.jp/docs/ap4/cnt/f7400/index.html

佐藤
けいすけ

地元を回っていますと、いろんな道路の中でオレンジ色や白色が混在している印象がありますが、経緯は分かりました。

次に、道路の照明のLED化ということは、どのように脱炭素化につながるのか、脱炭素のほかにもメリットがあるのか、確認します。

道路管理
課長

LED照明は、従来使用していた水銀灯による照明に比べて消費電力が少ないことから、電力を発電するためのエネルギーが低減され、温室効果ガスの排出量が抑制でき、脱炭素につながるというものです。

また、脱炭素以外のメリットとしては、電球の交換回数が少なくなることで道路照明の維持管理の負担を減らすことができるほか、消費電力が少なくなることで電気代も削減されるといったメリットがあります。

佐藤
けいすけ

脱炭素化につながるところで、LED化は経費削減という点が非常に大きいと思います。今後、こういった取替えがどんどん進んでいくと思いますが経費削減の点ということは、ぜひ効果としても分かるようにしていただきたいなと思います。

続いて県が管理している道路にはどのくらいの数の照明があるのか伺います。

道路管理
課長

トンネルに設置しているトンネル照明灯が約5,500灯あるほか、歩道等に設置している道路照明灯が約2万灯あります。

佐藤
けいすけ

トンネルの照明灯と道路照明灯、合わせて非常に大きな数の照明が管理されているということです。

次に、このLED化の更新内容について、道路照明灯の場合、電球だけ取り替えればいいものなのか、それとも、柱や基礎まで全て取り替える必要があるのか伺います。

道路管理
課長

道路照明のLED化は、水銀灯と比べて電球の形や規格が異なるため、電球だけを取り替えればいいというものではなく、電球の土台となっている灯具ごと取り替える必要があります。なお、柱や基礎につきましてはそのまま使用できます。

佐藤
けいすけ

わかりました。柱も結構高さがあり、付け替えるのにかなり手間になりそうだということと、耐用年数的な部分でもどうなのかと思い伺いました。

次に、LED化が完了した照明はどのくらいあるのか伺います。

道路管理
課長

令和5年度末までにLED化が完了する照明の数ですが、トンネル照明灯は、全体の約3割に当たる約2,000灯が完了する予定です。また、道路照明灯は、全体の約4割に当たる約8,000灯が完了する予定です。

佐藤
けいすけ

わかりました。

2030年度に3年前倒しをし、2027年度までに全ての照明のLED化を行うということですが、令和6年度はどのくらいの数のLED化を行うのか伺います。

道路管理
課長

令和6年度に行うLED化の数ですが、トンネル照明灯は約900灯を予定しています。また、道路照明灯につきましては約1,000灯を予定しています。これにより、それぞれ全体の約5割がLED化される見込みです。

佐藤
けいすけ

令和6年度に行うLED化の数、かなりあると分かりました。

地元でも、よく電球が切れているとか、暗いですとか、トンネルがやはり暗いという意見をいただくんですけれども、私の地元、愛川町や清川村、厚木市などでは、どのような箇所でLED化を行うのか伺います。

道路管理
課長

愛川町、清川村、厚木市における令和6年度に予定するLED化を行う箇所ですが、

トンネル照明灯では、愛川町の半原隧道や愛川トンネル、それから清川村の春の木丸トンネルを予定しています。

また、道路照明では、厚木市の国道129号や愛川町の県道63号相模原大磯、清川村の県道64号伊勢原津久井などの路線の一部の照明灯をLED化する予定です。

愛川町宮ケ瀬のトンネル内

佐藤
けいすけ

地元でもぜひ進めていただきたいと思います。

では、最後に意見を申し上げます。県は2027年度までを目標に、かなりの数の照明のLED化を進めているということで分かりました。2030年から3年前倒しにしているということで、その分の経費削減や脱炭素の県の率先事項という点でも評価できると思います。着実に進めていただきますようお願いします。

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