会議日:令和7年12月12日【安全安心・未来環境特別委員会】
GREEN×EXPO2027における取組(避暑対策・県内周遊・園芸振興)について

GREEN×EXPO2027が令和9年3月から本県で開催されます。先日大阪・関西万博を視察し、少し感じるところもありましたので、3件ほど確認をします。
まず大阪・関西万博では避暑対策、非常に重要な課題となっており、大屋根リングが大きな日よけとして効果を発揮して、リングで暑さを避けて休憩する人が多くいられました。GREEN×EXPO2027も同じく開催期間が夏と重なりますので、こうした避暑対策、重要な課題だと思いますが、どのように対策に取り組むのか確認します。


大阪・関西万博ではパビリオンが多かったのに対し、GREEN×EXPO2027では屋外に広がる庭園空間が大きな魅力の1つとなっていますが、大阪関西万博の大屋根リングのような大きなひさしを作るものがなく、暑熱対策といったものは大変重要な課題だと認識しています。現在、協会の関係部署が横断的にハード面、ソフト面での対策の検討を行っているところです。具体的には、空調の効いた屋内空間の確保、日陰の休憩空間の確保、スポットクーラーやミストの活用、そして給水スポットや自動販売機を各所に配置するなどの対策を検討していると伺っています。
なお、県出店エリアの暑熱対策については、屋内展示施設内には空調を設置するとともに、屋外庭園では、樹木による緑陰づくり、入場待機列への日除け設置、ミストの活用などを検討しており、さらに今後作成する運営計画の中で、ソフト面での対応も検討していく予定となっています。

大阪・関西万博でも植栽されていましたが、植え込みや芝生のようになっているところがあって、そこに待機している方も結構いらっしゃいまして、GREEN×EXPO2027はそれよりも緑陰が多いと思いますし、樹木なども多く植えられると思いますが、そのような仕掛け・取り組みをお願いしたいと思います。また、これは会場外になりますけど、大阪府は独自の森林環境税を用いて、人が集まる駅やバス停など大阪府内の周遊を前提に、県域内の樹木の植栽など対応されているというところも印象的でしたので、これは県としても幅広く連携して対応いただきたいと思ってます。


続いて、本県には花の名所がいくつかあると思います。私も今年2月に松田町の寄(やどりぎ)地区ということに伺って、蝋梅園を見てきましたが、ここは2006年に地元の中学生が荒れ果てた農地に卒業記念250株の苗を植樹したということが始まりで、まだ歴史は若いんですけども、多くの人が見学に来ていました。私の地元でも、厚木市不動尻のミツマタですとか、今、愛川町でも、昔、源頼朝が逃げてきた伝説のある山が採石場になっているんですが、ここの埋め戻しが今行われていますけれども、桜の名所にするということで、町が今年から取り組むと表明しています。こうした市町村が、地域が取り組む花の名所、特にこういった新たな名所に対して県として何か支援ができないのか、県内周遊とか持続的な取り組みにつながるのではないかと思いますが、どのように取り組んでいるのか確認します。

蝋梅園のご紹介をいただきましたけれども、本県には城ヶ島公園の水仙であったり、湯河原の梅や鎌倉明月園のあじさいなど、県内各地に花や自然を満喫できる観光スポットが数多くあります。そうした中、GREEN×EXPO2027への開催決定を契機に、県では昨年度より県の観光ウェブサイトに「神奈川の花を見に行こう」というページを設けまして、県内の花のスポットや開花時期のカレンダー、モデルコース、動画などを掲載しています。
掲載スポットは市町村等からの依頼を受けて、時期を追うごとに増えており、現在約130カ所掲載しています。また、エピソードのあるはがきやその場所を磨き上げて新たな名所にしていくという地域の取り組みに対する支援としては、例えば、新たな名所を体験してもらうためのプログラムの作成や周知のためのウェブサイトの作成に取り組む観光事業者などを観光客受け入れ環境整備補助金により支援をしています。
このように観光の観点から地域の取り組みを支援していきます。

神奈川県公式観光サイト観光かながわNow「かながわの花を見に行こう!」

知事の説明にもありましたけれども、花の名所については知られていない名所がまだあるので、GREEN×EXPO2027を契機に、期間中やEXPO終了後も、周遊の流れを作っていただきたいと思います。


続いて、日本には盆栽やいけばななど、素晴らしい園芸文化があると思います。知人に聞いたところ、盆栽に適した品種とされる五葉松の『瑞祥』という品種があって、これは神奈川県にルーツがあると言われているなど、本県には伝統のある園芸文化が存在をしています。
ところが、近年私の地元でも、この盆栽に関しては、継承が懸念されている状況だと聞いています。GREEN×EXPO2027は、国内外から多くの来場者が見込まれており、これらの園芸文化を広く発信していくチャンスだと思いますが、県としてはどのように取り組むのかと確認します。

GREEN×EXPO2027での園芸文化の発信については、政府の出店基本計画で、政府出展において、生き花や盆栽など、日本の花き園芸文化の発信を予定していると聞いています。一方、神奈川県は横浜港開港を契機として、ユリの球根の輸出が始まり、また、バラなどの植物等、全国に先駆けていち早く栽培してきたというところで、早くから花き園芸が発達してきたという歴史があります。
そこで県出展については、屋外庭園において、ユリバラをはじめ、県内で生産されている花を積極的に取り入れていくとともに、屋内展示においても、季節ごとにこれらの花を展示していくことを計画しているところです。合わせて、県のさまざまな魅力を発信していくため、常設展示に加えて、県内市町村から短期間のスポット現地募集するとともに、また広く一般からも催事を募集しており、その中で生き花や盆栽など、伝統的な園芸技術の展示も検討して行きたいと考えているところです。

盆栽について取り上げましたが、県議会に来て、本会議場で初めて登壇した際、議長のお座りになる縁台に盆栽が飾られており、今はないですが、議会開会中にだけ持って来ていただいていたそうです。持って来ていただいた方はお近くの方だったそうですが、高齢が理由で難しくなりやらなくなったと聞いています。
そういったこともあり、継承はとても大切であると思っており、今催事の募集のお話がありましたが、継承という課題解決につながるような、発信やマッチングなどの取り組みにつなげていただきたいと思っています。

2019年の一般質問
神奈川県議会議員:佐藤けいすけ
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