会議日:令和8年6月30日【環境農政常任委員会】
かながわ森林基金条例の廃止について
環境農政常任委員会報告資料(令和8年6月30日)環境農政局(PDF:688KB)

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/xp8/shinrinsaisei/kanagawashinnrinkikinn.html

はじめに、報告資料によると、基金を活用して「優良林」の取得・整備を進めてきたとのことですが、「優良林」とはどんなものなのか、確認します。

「優良林」とは、水源のかん養、自然環境の保全、木材の供給など、森林の持つ多面的な機能を高度に発揮させていくため、県が50年数以上のスギやヒノキを買い入れた森林で、土地所有者と約50年間に渡り土地利用に関わる契約を締結し、樹齢100年数以上の巨木林を目指して保育管理を行っているものです。

優良林の事業は、令和9年度以降、水源施策に位置付けられるとのことですが、森林基金と水源施策の対象範囲が少し異なるようにも思います。優良林のすべての契約地について、これまでと同様に整備を行えるのか確認します。

優良林についてはすべての契約地が水源の森林エリア内にあり、令和9年度以降水源環境保全再生基本計画及び実行5か年計画に位置付けられていることから、これまでと同様に整備を継続していくことができるものと考えています。

次に、優良林と同様に、基金の活用事業である「県民との協働による森林づくり事業」があります。
まず、この事業の概要について、改めて確認します。

県民との協働による森林づくり事業は、県民運動の推進母体である公益財団法人かながわトラストみどり財団が県から補助を受け、県民による森林ボランティア活動の実施や学校や企業による干ばつや枝打ち等の森林活動の支援、これらの活動の指導役を務める 神奈川県森林インストラクターの養成などを行うものです。

この事業では、県民が参加する森林活動において、神奈川県森林インストラクターが、さまざまなサポートを行っていると思います。このサポートの具体的な内容と、近年のインストラクターの養成状況について確認します。

神奈川県森林インストラクターは、県民が参加する森林活動において間伐や枝打ちの際の指導・助言、手ほどきといったのものや、自然観察や野生生物の見どころを紹介するなど、森林に関わるさまざまな活動で指導役を務めています。そして、このインストラクターは、平成2年度に県独自の制度として創設し、現在は公益財団法人かながわトラストみどり財団が2年間で合計24日間の講座を開催して養成しています。具体的には、この講座の8割以上に参加をしまして、指導員として知識及び熱意があると認められた者を知事がインストラクターとして認定しています。近年では令和6年度に27名、令和4年度に33名、令和元年度に33名を認定し、現在260名の方が活動していることを把握しています。

森林インストラクターは大事な森林を啓発する活動をしていると思いますが、先日新聞を見ていたらだいぶ募集をしていて、人が足りないのかな、と感じていました。
この事業についても、令和9年度以降、これまでと同様に継続していくことが可能なのか伺います。

この県民との協働による森林づくり事業についても、令和9年度以降、水源環境保全再生基本計画及び実行5か年計画に位置付けられたことから、令和9年度以降も引き続き県はかながわトラストみどり財団に補助を実施し、これまでと同様に事業を継続していくことを考えています。

森林基金からかながわトラストみどり財団に補助を実施しており、そこから人件費なども支払われていることを確認しています。この財団は、かながわのナショナル・トラスト運動及び県土緑化運動も実施していると承知しているが、その事業の概要について、改めて確認したいと思います。

公益財団法人かながわトラストみどり財団は、都市近郊の身近な緑から丹沢など山の水源まで県民とともに神奈川の緑を守り育てる運動を推進しています。具体的には、5つの事業として、第1に自然観察会の開催や、広報紙の発行などの普及事業、第2に緑化を推進する団体を募集育成する地域緑化活動、第3にトラスト緑地の保全など緑地保全事業、第4に森林インストラクターの育成・派遣やボランティア活動の推進など県民参加の森林づくり事業、第5に森林整備や緑化の推進のための資金である緑の募金事業を行っています。なお、先ほど県として、県民運動に係る補助の継続は可能という旨の答弁をしましたが、財団としても自主財源である会費収入や、寄付金収入、緑の募金収入の確保に努めることとしています。

自主財源の確保に努めているということで、今回の緑の募金の廃止について懸念していたところです。GREEN×EXPOなど、今後も求められる役割は大きいと思いますので、その点は確認したいところですが、最後に、県民運動の拠点の1つであった、地元の清川村にある「札掛森の家」が令和8年3月で廃止になったと聞いています。
その経緯と、今後どのようにしていくのか、現時点での県の考えを伺います。

「札掛森の家」は、平成28年度から10年間民間事業者へ無償貸付を行っていましたが、今年3月に貸付期間が満了となりました。今後も施設を継続していくためには、維持管理費用に加えて、老朽化に伴う大規模な改修費用が必要となることから、貸付期間満了の3月をもって閉鎖し除却することとしたものです。除却後も周辺の森林において企業や団体と連携して行う森林整備などの自然再生事業については継続していきます。

過去に森林基金を充てていたこともあると伺ったので確認しました。すでに廃止になっていますが、私が言いたいのは、森林の役割を考えていく機会が以前よりも少なくなってしまうという印象があり、県内にも21世紀の森等いろいろな施設があると思いますが、水源施策など県民の理解を深めることを行っていることからも、そのような視点で伺いました。
事業は継続していくということで安心した部分はあるものの、先行会派でも質疑がありましたが、基金について、今後水源の施策の方で引き継がれるということで水源の基金の方に変更していく流れになると思うのですが、ホームページを見ると、2つの基金の寄附額は、森林基金の方が寄附実績は多いということがわかります。平成2年からということで歴史も長いですし、名称もわかりやすいという面もあると思いますので、基金がなくなることで、寄附の受け入れ先が減る要素もあると考えられます。そういったところも配慮していただきたいと思います。
神奈川県議会議員:佐藤けいすけ
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