1 小田急多摩線の延伸
12月になり、2019年も残すところ少しとなりました。
神奈川県議会では、11月25日から令和元年第3回定例会の後半に入っています。
第3回定例会が休会している間、11月8日に経済・産業振興特別委員会が開催され、私は次の質疑を行いました。
小田急多摩線の延伸については、平成28年4月の交通政策審議会の答申の中で、唐木田から上溝までの延伸が明確に位置付けられましたが、上溝から先の延伸に関して位置づけはないことから、県がどのように取り組んでいるか質疑しました。


*相模原市発表資料より「小田急多摩線の延伸促進に関する取り組み状況について」
県では、国に対して鉄道の延伸に関する助成制度の拡充や新たな制度の構築を働きかけているほか、小田急電鉄に対しても上溝から先への延伸について要望していているものの、建設費及び採算性等の課題により厳しいと認識が示されています。
また、地元の住民団体で組織されている小田急多摩線延伸促進協議会などからも、上溝から先の延伸についての要望や、広域交通網実現の観点から田名地区から愛川、厚木方面への延伸についての要望を受けており、県としては、引き続き国や小田急電鉄に対し要望を行うとともに、神奈川交通計画の位置付けについても、かながわ都市マスタープランを支える鉄道ネットワークの観点ほか、唐木田から上溝までの延伸の方向性や地元の取り組み状況を見ながら検討していくと答弁がありました。
小田急多摩線の延伸については、地元関係市町村が連携して取り組んでいることから、私が県に期待することは、広域に渡る調整であり、県にしかできない役割として、関係市町村等の取り組みに対する支援を求めました。また、採算性等の課題を解消するため、通勤課題の解消や観光地の整備など、沿線に人が集まる仕組みを構築し、沿線のまちづくりを促進させていかなければならないと改めて認識しました。