令和8年

宇宙関連産業の振興について【令和8年第1回定例会】

会議日:令和8年3月9日【産業労働常任委員会】

宇宙関連産業の振興について

産業労働常任委員会資料(令和8年2月26日付託分)

佐藤けいすけ

2月5日に宇宙サミットが開催され、私も会場を訪れました。非常に多くの方が来場していて、カンファレンスルームでは「立ち見」の方も出ていたということで、非常に熱気のある会場だったと思います。
そこで、宇宙関連産業の振興について何点か伺います。

神奈川宇宙サミット2026

佐藤けいすけ

まず、先行会派の質疑において、「宇宙サミット」の参加者は、オンラインを含めて延べ約3,300名であった旨の答弁がありましたが、関連して、来場者からの評価はどのようなものであったのか確認します。

産業振興課長

神奈川宇宙サミット2026の来場者の満足度については、アンケート回答者の分布を見ますと、「非常に満足」「満足」が合計約9割でした。このほか、ネットワーキングに関する項目では、「具体的な商談につながるような出会いになった」「情報交換、関係構築段階の出会いがあった」が、合計約7割ほど、宇宙関連産業以外の企業へのイメージが高まったかという項目では、5段階中上位2つの「高まった」と答えた割合が約8割など、一定の評価をいただいたと考えています。

佐藤けいすけ

わたしも現場では衛星の分布を出されている業者の方にいろいろ伺ってイメージは深まりましたが、まだまだ理解しきれなかったところもあり、来場者の方の評価について確認しました。

佐藤けいすけ

宇宙サミットでは、「資源が限られる宇宙向けの技術」と「地上を持続可能にするサステナビリティ技術」の好循環に関連したセッションがありました。「技術の好循環」とは、どのように理解すればよいのか確認します。

宇宙基本計画の概要
宇宙基本計画

産業振興課長

政府が令和5年6月に閣議決定した宇宙基本計画においては、将来的には、月面が段階的に人類の生活圏となり、新たな経済社会活動が生み出され、月面宇宙旅行なども期待される。また、月面プログラムを通じて、民間事業者が地上技術を発展させて宇宙転用することを含め、新たな産業の創出を目指す、とされています。委員ご指摘の「技術の好循環」とは、こうした文脈におきまして、地上技術を発展させ、水、空気、生活物資が限られた宇宙環境での長期滞在を可能にするための高循環型高効率の技術を実現し、そこで得られた技術を、地上における持続可能な暮らしの実現に役立てる、そういった技術の循環を指していると考えています。

佐藤けいすけ

そうすると「技術の好循環」に関係する業種を含めて、将来の宇宙でのビジネスについて、どのような広がりを想定しているのでしょうか。また、令和8年度当初予算(案)に計上された「デュアルユース型ビジネス創出支援事業」とはどのようなものなのか確認します。

産業振興課長

県の有識者会議においては、例えば、民間人が宇宙に行く時代になれば、生活に必要なものは全て宇宙でも必要になります。宇宙関連産業は大きくなるというよりは、既存産業が宇宙にも出荷するようになるといったイメージであるなどの意見をいただいています。政府が令和5年6月に閣議決定した宇宙基本計画においても、非宇宙業界も含めた民間事業者の多様な利用や商業的な技術開発が進展するとともに、宇宙旅行や宇宙空間でのエンターテインメント等のサービスの展開が期待されるとされており、産業の裾野は広いと考えています。こうした中で、県としては、まずは啓発に軸足を置き、令和8年度予算案では、宇宙と地上のリアルユース型ビジネスに関する取組みについて、展示会での周知の機会を確保することとしています。

佐藤けいすけ

宇宙サミットでは、人材育成・確保についてもセッションも設定されていました。「産業」界は人材不足ということでしたが、一方で、県庁においては、産業「行政」の人材育成は行わないのでしょうか。また、これだけ宇宙関連産業が盛り上がる中、来年度の県庁の組織体制についてはどうなのか確認します。

管理担当課長

職員の育成については、私どもも重要であると認識しています。産業部では、宇宙関連産業をはじめ、最先端の産業分野の振興に対応する必要があります。担当の職員は、宇宙関連産業であれば「産業振興課技術開発グループ」、ロボットの関係ですと「さがみロボット産業特区グループ」といったそれぞれの部署をベースに事業に取り組む中で、さまざまな形で知識を身につけ、経験を広げているところです。知識の習得においては、自分で本を読んだり、ネットで調べたりといったことも重要ですが、先端的な産業分野の知見を有する研究者や、企業の方のお話を伺うことは、多くの学びが得られる大切な機会となります。そういった機会がある場合には、若手を含めた担当職員が積極的に参加できるようフォローしていきたいと考えています。
次に、令和8年度の宇宙関連産業に関する体制ですが、産業振興課内に宇宙関連のグループや課長級のスタッフ職を配置する方向で調整を進めており、引き続き人材育成と組織体制の充実に努めていきたいと考えています。

佐藤けいすけ

広報事業についても確認します。県は今年度から子ども向けに、キャラクター「宇宙なんちゃら こてつくん」を宇宙応援アンバサダーに任命したということですが、宇宙を扱っているアニメでは、例えばドラゴンボールやスターウォーズなど、どの世代でもわかるような作品を選定すべきと思いますが、どうなのでしょうか。

産業振興課長

県が今年度宇宙応援アンバサダーに任命している「宇宙なんちゃら こてつくん」ですが、作品の中では、宇宙アカデミーで宇宙飛行士を目指すキャラクターとして描かれており、夢は宇宙飛行士になって宇宙の謎を解き明かすこと。目標のために頑張れるまっすぐな努力家という設定になっており、子どもたちへの周知・広報に活用する上では適切だと考えています。宇宙を題材とする作品は極めて多くあるという印象ですが、まずは引き続きこてつくんを活用して周知・広報を図っていきたいと考えています。

佐藤けいすけ

たしかにいろいろ議論があると思いますので、まずはこてつくんを活用してしっかりがんばっていただきたいと思います。宇宙産業に関しては、当初予算に多くの項目が新規で挙げられていますけれども、県が取り組む意義や各事業を理解するには、用語の聞き慣れなさやイメージの緻密さもありまだまだ課題になると思っています。
一方で、宇宙サミットではその期待を現地で感じました。そうした中、県庁としての広報の工夫、身近に感じる取組みを求めます。また、県庁の宇宙に精通する人材については今後のコーディネートの取組みが民間では必要になってくると思いますので、引き続き取り組んでいただきたいと思います。

意見当初予算に多くの項目が新規で挙げられました。しかし、用語の聞き慣れなさやイメージの付きにくさもあり、県が取り組む意義や事業内容が十分に理解されないと考えます。2月に開催された宇宙サミットでは、今後の宇宙関連産業に対する期待を現地で感じ、アンケートなどにも表れていますが、さらに県民や企業などに波及させていくためにも、県庁としての宇宙の伝え方を工夫するよう求めました。また、県庁の宇宙関連の組織体制を整備することは極めて重要です。宇宙関連のグループや課長級のスタッフ職を配置する方向で、人材育成と組織体制の充実に努めていきたいとのことでしたが、県の宇宙関連事業を伝えるために重要な役割を担うので、しっかりと進めるよう求めました。

神奈川県議会議員:佐藤けいすけ

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