令和7年

女性のキャリア支援について【令和7年第3回定例会】

会議日:令和7年9月30日【産業労働常任委員会】

女性のキャリア支援について

佐藤けいすけ

前回の報告にあった、女性はライフステージの変化において就業が途切れがちであるという点から確認します。
まず、かながわ女性キャリアカウンセリング相談室では、具体的にはどのような支援を行っているのか伺います。

雇用労政課長

女性キャリアカウンセリング相談室においては、電話、オンライン、対面の相談により、子育てをしながら就業を希望する方と女性の就職活動や働き方、仕事に関する不安や疑問に女性のキャリアカウンセラーが対応して相談に応じています。

女性キャリアカウンセリング相談室は、国のマザーズハローワーク横浜の中にあり、就職を希望する利用者に対しましては、マザーズハローワークと連携して就職につなげるための支援を行っています。 また、平塚市及び厚木市でそれぞれ月1回、地域出張相談を実施しているほか、キャリアカウンセリングでの相談の多い長いブランクからの就職活動の不安や、職場の人間関係の悩みといった課題解決に向けたセミナーも実施しています。

佐藤けいすけ

次に女性の潜在的就業希望者というのは、どのぐらいいるのでしょうか。

そして、本県の女性の就業の課題というのは、どのように把握をされているのか、確認します。

雇用労政課長

まず、潜在的就業希望者です。国の就業構造基本調査によると、今職を持っていなくて仕事を希望していながらも就職活動を行っていない女性は、県内に約24万 7,000人います。求職活動していない理由として一番多いのは「出産・育児のため」が約4万8,000人と最も多くなっております。

それから、課題としては、国の別の調査ですが、本県は25歳から44歳の女性全体の有業率、仕事を持っている率と育児をしている女性の有業率の差が全国で2番目に大きく、結婚・出産に伴う女性の就業継続が進まない、進んでいない状況にあると把握しています。 女性キャリアカウンセリング相談室においても、子育てや介護と仕事の両立で悩んでいる方、それから家の近くでの勤務を条件とする方など、家庭の事情により就職が難しい、ライフステージの変化で就業が途切れて、これまでと違った職種での就業を希望する方などの相談があり、家庭の事情が女性の就業に影響を与えているものと認識しています。

佐藤けいすけ

育児などによって、離職中であるけれども就職を目指す女性に対する具体的な取組みはあるのでしょうか。

雇用労政課長

近年、企業の業務のDX化等に伴い、幅広い職種でデジタルスキルが求められているところです。また、民間の調査で、就職していない女性が就職する際の不安としては、パソコンなど新しい機器をうまく使いこなせる自信がないという声があり、デジタルスキルに対する不安が就職を目指す際の一つのネックとなっているところです。 しかし、これまで女性キャリアカウンセリング相談室では、デジタルスキルに関する支援メニューはなく、スキルの不足により就業に結びつかない方への支援が難しい状況でした。 そこで、今年度から新たにパソコンの操作、各種ソフトの利用に不安を抱える女性を対象にデジタルスキル育成講座を開催しているところです。

佐藤けいすけ

デジタルスキルの育成講座を女性キャリア支援の一環でやり始められたということですが、内容について確認します。

雇用労政課長

デジタルスキル育成講座ですが、さまざまな事情により外出が難しい方でも参加できるよう、オンラインで開催しています。都合のよい時間に受講が可能なe-ラーニングコースと、 それとは別にグループ講座の2種類を用意しています。 e-ラーニングコースにおいては、Word、Excel、Power Pointの操作、生成AIの活用、ウエブデザインなど、女性が仕事に就く上で需要の高い6つのプログラムを用意し、現在皆様に受講いただいているところです。 それから、全10回のオンライン講座で、基本的なWebマーケティング の考え方や、問題解決の手法、デザインスキルなどを学ぶグループ講座について、10月中旬以降の開催を予定しています。

佐藤けいすけ

e-ラーニング講座は、何人ぐらい申込みがあるのでしょうか。そして、申し込んだ方の年齢層や就業状態、属性などを確認します。

雇用労政課長

e-ラーニング講座は定員300名でしたが、500人を超える方から申込みをいただいています。申込みをいただいた方の属性について、まず、年齢層ですけれども、多い順に、40代が42%、30代が27%、50代が20%という状況になっています。また、就業状況については、就業中の方が70%、今仕事を求めている方が30%となっています。

佐藤けいすけ

就業中の方も70%おり、かなり需要があるというような印象を持ちました。
e-ラーニング講座に関しては複数コースがあると思いますが、どんな需要があるのか確認をします。

雇用労政課長

生成AI入門、副業入門、 Webデザイン入門、DXを活用したマネジメント入門、MOS取得入門、Excel初中級の六つのコースを用意しました。申込みいただいた方が選択したコースは、多い順に、Webデ ザイン入門、生成AI入門、副業入門、MOS取得入門、Excel初中級、DXを活用したマネジメント入門の順になっています。

デジタルスキルの育成講座の広報はどのようにやっているのか、また、実際に申し込んだ方は、どういうところで知った方が多いのか確認します。

雇用労政課長

関心が高い層へのアプローチとして、県のホームページに掲載するとともに、X旧ツイッターですとかインスタグラムといったSNSを活用した広報を展開したところです。 また、チラシも作成し、県内のハローワーク、市町村の図書館や公民館、男女共同参画センター、女性相談窓口にも配架するなど、支援を必要とする人により広く伝わるよう周知を図りました。 申込みいただいた方の認知経路としては、インスタグラムによるSNS広告が47%と最も高く、次いで、チラシ、ポスターの18%インターネットで検索されたという方が11%となっているところです。

佐藤けいすけ

インスタグラムで知った方が多く、探している中でSNSから流れてくる情報はかなり多いと思うのと、家事の合間など、スマートフォンのSNSから見るほうが需要があるということで認識をしました。
この事業は県単独の予算で行っているのか、そして国の交付金などを活用しているのかという点も確認します。

雇用労政課長

デジタルスキル習得講座も含め、女性の就業支援に関する事業は、県の単独の予算で実施しています。

続いて、女性のキャリア形成において今後のデジタル育成ということについては、どのように取り組んでいく方向なのか、確認をします。

雇用労政課長

県は、女性のデジタルスキルの習得を支援することにより、女性の潜在的な労働力を掘り起こし就業につなげることは、生産年齢人口が減少していく中で労働力不足の改善にも資すると考えています。今年度の実施状況ですとか受講終了後に実施するアンケートの結果等を踏まえ、ニーズや課題を把握することにより、女性のキャリア形成において効果的と思われますデジタルスキルの育成支援に今後も取り組んでいきたいと考えています。

佐藤けいすけ

女性キャリア支援について、ぜひ、今後の効果検証含めてしっかりやっていただきたいと思っています。 先日も、デジタル育成は所得向上が見込めるという点でも受講者の満足度が高いということをメディアが取り上げており、また私も昨年、埼玉県の女性キャリアセンターを視察させていただき、女性のデジタル人材の育成の実績について伺ったところ、令和5年度新規就業者が100人と設定していたところに458人ですとか、受講者数1,000人を見込んでいたところ 2,230人が集まったという報告があり、かなり需要があると感じたところです。 場所にもとらわれず参加できる講座ということもあると思いますので、今後少し目標値みたいなものも設定されたらいいと思うのと、多様な働き方やデジタル人材の人材確保という側面もあると思うので、今後も取組みをお願いします。

意見

今年度から始まったデジタルスキル育成講座に定員を超える申込みがあったとのことです。

出産、育児などによりキャリアが途切れがちな女性にとって、デジタル分野でのスキル取得は、在宅勤務など多様な働き方や所得向上につながる有効な手段であり、国もデジタル分野におけるジェンダーギャップの解消も併せ取組みを強化しています。

県としても人材不足対策の面から、 アンケートやコース設定による効果検証を行いながら、今後の事業展開を行うよう求めました。

神奈川県議会議員:佐藤けいすけ

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