会議日:令和7年6月24日【令和7年第2回定例会】
1.水源地域の未来に向けた取組みについて
宮ヶ瀬湖周辺地域の振興について

宮ヶ瀬湖周辺地域は、ダム見学や迫力のある観光放流、遊覧船による湖面散策など、観光スポットが数多く存在していますが、宮ヶ瀬ダム周辺振興財団が公表している資料によれば、宮ヶ瀬湖周辺3拠点の施設等利用者数は、ピーク時である平成19年度の197万人から、令和5年度には141万人とコロナ禍前の水準には回復したものの、ピーク時と比べると約7割に留まっており、利用や時代の需要をとらえ、宮ヶ瀬地域全体の魅力を再構築する必要があります。

https://www.miyagase.or.jp/publics/index/1/detail=1/b_id=506/r_id=863
また、今後予定されているリニア中央新幹線の車両基地設置や横須賀水道半原水源地跡地の活用により、地域の魅力が高まる可能性もあり、県としては、こういった宮ケ瀬湖周辺の大きな変化を見極め、保全と利用のバランスをとりながら、一つの方向に向かうことが必要です。

https://www.miyagase.or.jp/publics/index/94
そうした中で、平成10年に制定された「宮ヶ瀬湖憲章」では、水道用水や水力発電、 洪水調整というダムの多目的機能に加え、自然を守り育て、次世代に伝える理念が掲げられています。こうした理念のもと、この数年間で、県は新規予算を計上し、様々な事業に取り組んで頂きましたが、今年度においても、「宮ヶ瀬湖周辺地域ブランディング推進事業」に取り組まれます。
この事業は、宮ヶ瀬湖畔エリアの魅力向上と県央地域の観光の核としての効果も期待され、宮ヶ瀬湖周辺地域が一体として進んでいく契機となることを期待します。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/h4k/cnt/suigen_keikaku.html
また、県が、水源地域を取り巻く環境を良好な状態で維持していくことを目的として「かながわ水源地域活性化計画」を策定し、水源地域の活性化や水源環境の理解促進に取り組んでいると承知していますが、こうした新たな取組も中長期的な視点をもって位置付けたうえで、憲章の理念のもと取り組むべきと考えます。
さらに、宮ヶ瀬湖周辺の自然理解と保護、活用、振興の好循環を生み出すためには、県の他の計画との連携を深めていくことも必要です。
そこで、宮ヶ瀬湖周辺地域の振興に向けて、今後どのように取り組んでいくのか、知事の所見を伺いました。
知事答弁

県は、宮ヶ瀬湖周辺地域において、「かながわ水源地域活性化計画」に基づき、「宮ヶ瀬湖畔」「鳥居原」「ダムサイト」の3エリアの魅力的な観光スポットを活かした地域の活性化に取り組んできました。
しかし、宮ヶ瀬湖周辺3エリアの施設等利用者数は減少傾向にあり、特に宮ヶ瀬湖畔エリアの減少が大きく、更なる活性化の取組が必要と考えています。
そのため、まずは、宮ヶ瀬湖畔エリアのブランド力強化に向けて、地元で意見交換しましたが、「3エリアの観光資源を連動させた方がよい」、「息の長い取組としたい」といった声をいただいています。
また、活性化計画は今年度で最終年度を迎えますが、関係団体等からは「計画の方向性は継続が必要」としつつ、「現行計画策定後に始めた新たな取組を位置づけるべき」「観光振興や水源環境の理解促進を更に推進して欲しい」という意見もありました。
そこで、「宮ヶ瀬湖畔」で始めたブランド化に向けた取組を、今後は3エリア全体に拡大し、将来を見据えて取り組んでいきたいと考えています。
また、今年度中の活性化計画の改定にあたり、ブランド化に向けた取組などを新たに位置付けるとともに、観光振興や水源環境保全といった他の計画との一層の連携を図っていきたいと考えています。
このように、宮ヶ瀬湖周辺地域の振興に向けて、中長期的な視点を持って取り組んでまいります。
意見

宮ヶ瀬湖周辺地域の更なる活性化のためには、例えば宮ケ瀬の周辺施設を使用したジップラインやE-bikeによる林道活用、散策路の整備など、アクティビティ導入を通じて、自然とのふれあいを深める動きが必要です。これまで積極的に取り組んでこなかった活用の部分には分野横断的に取り組む必要があり、宮ケ瀬の中長期的な見通しと合わせて、新たな取り組みとして進めることを求めました。

神奈川県議会議員:佐藤けいすけ