会議日:令和7年9月30日【産業労働常任委員会】
中小企業・小規模企業活性化推進計画改定素案について

中小企業・小規模企業活性化推進計画改定素案について、伺います。 この計画に関連して、2009年、2012年、2016年、2019年、これまでどのような社会情勢で、どのような経営課題に対応してきたのか確認します。

第1期計画を策定した2009年は、前年の2008年にアメリカで発生したリーマンショックによって景気は急速に悪化し、依存していた製造業を中心に売上げが減少し、企業の倒産が増加しており、そうした課題に対応しました。
第2期計画への改定を行った2012年は、前年の2011年に発生した東日本大震災とそれによる福島第一原子力発電所の事故からの復旧といった課題に対応しました。
続いて、2016年の改定では、前々年の2014年に小規模企業振興基本法が制定されたことを受け、本県でも小規模企業の持続的発展をさらに推し進めるため、2015年12月にそれまでの神奈川県中小企業活性化推進条例としていたものを、神奈川県中小企業・小規模企業活性化推進条例に改定した上、第3期計画へと改定を行い、小規模企業の振興にも併せて取り組むこととなりました。
現行計画へと改定を行った2019年は、日本で初めてのラグビーワールドカップが開催され、横浜でも決勝戦などが行われましたが、その年末に中国で新型コロナウイルスが発生するとパンデミックへと拡大し、世界的にロックダウンなどの行動制限の措置が取られることとなり、数年にわたる経済活動の停滞とそこからの回復といった課題に対応してきました。


改定のタイミングは激動な数年だったんだなと思うところもあります。 続いて、目標を実現するための取組みとして施策体系表から確認します。 大柱の2、中柱の⑤価格転嫁の適正化についてと、これはいつからカウントされているんでしょうか。昨年などもわかれば伺います。

価格転嫁の適正化ですが、の指標は県が行っています中小企業・小規模企業経営課題等把握事業において把握していくことを考えています。この二つの指標に関する質問を設定したのは、実は令和6年度からとなります。令和6年度の調査においては、原材料費、エネルギー費の増加に係る価格転嫁について、4割程度以上価格転嫁できている事業者というのが約36%、3割程度以下しか価格転嫁できていない事業者が約56%でした。また、労務費の増加に係る価格転嫁については、4割程度以上価格転嫁できている事業者というものは約30%、3割程度以下しか価格転嫁できていない事業者が約60%でした。


大柱4の中柱⑤デジタル化支援では、小規模事業者デジタル化支援推進事業費補助金における営業利益率向上事業者数(採択年度ごと)とありますが、この小規模事業者デジタル化支援推進事業費補助金のこれまでの実績と営業利益を上げた事業者はどの程度いるのか、確認します。

小規模事業者デジタル化支援推進事業費補助金の実績ですが、令和6年度は336件の申請があり、最終的には249件の申請に対して、補助金約6,400万円の交付を行いました。 また、令和7年度は、4月2日から9月末日まで受付期間として募集を開始していたところ、 9月16日時点で446件の申請があり、予算の上限に達することが見込まれたため、当初の期限を2週間繰り上げ申請受付を締め切っています。 なお、令和6年度に補助金の交付を受けた事業者249社のうち、令和6年度決算と令和5年度決算を比較して営業利益が向上した事業者数は、約110社となっています。 次期計画においてKPIと記載しております営業利益率が向上した事業者数というのが、算出に当たって、事業者から提出された決算書類を基に営業利益と売上高を抽出して割合を算出の上、年度間の比較を行うといった必要があって、現時点では集計作業中です。
神奈川県議会議員:佐藤けいすけ
コメント